映画には葛藤(コンフリクト)があるのが普通で、葛藤がなければ映画でないといってもよい。映画の物語はこの基本的葛藤を扱うもので、製作者が作る主題文は、その葛藤の解決法を示すものである。それによって生じる緊張が観客をあきさせない。葛藤は実際的で実のあるものでなければならない。
時として、脚本家は単に構造的な葛藤を使わざるをえないことがある。脚本家は観客に興味を持たせることのできるようなことを常に見つけ、それをもとに、葛藤をつくりあげなければならない。